不妊に影響?~慢性子宮内膜炎~
こんにちは。
本八幡鍼灸院、院長の峯岸里美です。
「慢性子宮内膜炎」という名前、聞いたことがあるでしょうか?
子宮内膜炎とは、子宮内膜という子宮の内側にある粘膜に炎症が起きるものです。
子宮内膜は月経の都度はがれて出て、月経血体の外にとして排出され、
毎月新しいものが出来るのでほとんど炎症が起きる場合はありません。
しかし、子宮の中に何かのきっかけで細菌が入って
子宮内膜に炎症が起きる場合があります。
子宮内膜炎の要因
細菌感染が子宮内膜炎の要因です。
子宮内膜炎は、
・連鎖球菌
・大腸菌
・ブドウ球菌
・嫌気性菌
などいろいろな菌によって引き起こされます。
子宮の入り口から細菌は入って上部に感染が拡大し、
子宮に細菌が到達すると子宮内膜炎になります。
ですが普通の生活をしていて細菌が入ることはほとんどありません。
汚れたタンポンを月経の際に膣の中に挿入したり、
長時間タンポンを着けっぱなしなどの場合に
細菌が子宮の中に入る恐れがあります。
また淋菌が性行為によって感染して、
時間が経つにつれて子宮内に入ることもあります。
中絶後や流産後は分娩後などは子宮頸管が開いているので、
子宮内に細菌が入る可能性が大きくなります。
分娩後は体の免疫が弱くなっているだけでなく、
胎盤などが子宮の中に残っているため、子宮内膜炎が発症する場合もあります。
慢性子宮内膜炎は、
細菌が子宮の中の基底層に入って再度子宮内膜が作られるごとに感染するものです。
場合によっては無月経になったり、経血量が少なくなったりします。
自覚症状がないので分からない場合があります。
ですが慢性子宮内膜炎によって着床障害になる場合があり、
不妊の原因とされています。
本八幡鍼灸院 院長峯岸里美